皆さま!お待たせしましたー!!
ブラウンズフィールドの中島デコさんがレシピを監修した
「お野菜ごろごろまかないカレー」
の販売を開始します!!パチパチ
まずは、ブラウンズフィールドのライステラスカフェで本日から販売しますよー!
今後、各地のオーガニックスーパーや、
中島デコさんのお話会などで
販売する予定です。
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こんにちは、畦風ライターのそりちゃんです。
ブラウンズフィールドのスタッフをしつつ、達さんの畑のお手伝いをたまーにしたり、ブログを書かせて頂いたりしています。
これ以降は、「無添加!オーガニック!マクロビオティック!中島デコさん監修のレトルトカレー開発秘話①」
の続きです。
まだ上記記事を読んでいない方はそちらからどうぞ~!
前回の記事では、レトルトカレープロジェクトが始まった経緯を中心にお話しました。
今日は、開発過程についてお話します。
開発過程
石井食品について
レトルトカレープロジェクトが始動したきっかけの一つとなったのが、達さんと石井食品の3代目社長である石井さんとの出会いでした。
石井食品は、無添加調理(※)にこだわる食品会社です。
※石井食品での製造過程においては食品添加物を使用しておりません。素材にこだわり、原材料をシンプルにすることでおいしさを追求しています。(石井食品ご担当者様より無添加調理についてご説明いただきました)
お弁当のおかずとして人気な「イシイのミートボール」をご存知ですか?
「イシイのミートボール」は、石井食品の看板商品です。
イシイのミートボールは、1974年に誕生したロングセラー商品ですが、1996年までは添加物が使われていました。
その後、1997年から食品添加物を使用しない取り組みを開始し、二代目の社長である石井健太郎さんが、無添加調理に切替えたのだそうです。
また、石井食品のこだわりは無添加であることだけではありません。
イシイのミートボールは、素材本来の味や風味が活かすためにとてもシンプルな材料から作られており、より多くの人に食べてもらえるようにと、卵・乳は使用されていません。さらに2020年からは、ミートボールのソースにアルチェネロの有機トマトソースが使われており、より美味しく、より環境・社会にも優しい商品へと進化しています。
3代目社長の石井さんは、実は、ブラウンズフィールドが開催しているサステナブルスクール、無肥料栽培セミナー合宿の元受講生であり、
今でもよくブラウンズフィールドに遊びに来てくれています。
ある日、石井さんがブラウンズフィールドを訪れていた時に、達さんとの会話の中で、是非一緒にレトルトカレーを作ろうという話になったそうです。
野菜や調味料、スパイスにもこだわった無添加のレトルトカレープロジェクトは、石井食品さんのご協力がなければ実現しませんでした。
達さんが企画し、
中島デコさんとスパイス料理が得意なブラウンズフィールドスタッフ、さっちゃんがレシピ開発を行い、
石井食品が商品開発、製造をするというかたちで、プロジェクト立ち上がりました。
中島デコさんの思いとレシピ開発
デコさんが達さんから、レトルトカレープロジェクトの話を持ち掛けられたとき、デコさんは
「ええ~!レトルトカレー?!マクロビオティック(※)的にはありえないんだけど!」
と思ったそうです(笑)
※マクロビオティックとは、穀物や野菜、海藻などを中心とする日本の伝統食をベースとした食事を摂ることにより、自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する考え方です。
(引用元:https://chayam.co.jp/macrobiotic/ 2024/3/4閲覧)
地のもの・旬のものをまるごといただく・・・
そんなマクロビオティックでは、基本的にレトルト食品を使うことはありません。
しかし、達さんがレトルトカレーへの熱い思いを伝え、デコさんは、レシピ開発をしてくださることになりました。
また、デコさんは、レトルトカレーのレシピ開発をすることをお友達に話した時に、
「毎日料理は大変。だから無添加でオーガニックのベジカレーがあるなら箱買いしたい」
と言われたそうです。
そのときに、食事を毎日手作りしたくても、忙しくてできない人のために、
「手軽に食べられる身体に良いもの」の必要性を感じたそうです。
特に、子どもがいて、仕事もしていて忙しいお母さんたちに活用してほしい、とデコさんは仰っていました。
今回、レトルトカレーのために、デコさんとさっちゃん(ブラウンズフィールドの宿泊施設:慈慈の邸スタッフ)が新たにレシピを作ってくれました。
カレーはブラウンズフィールドの定番メニューとはいえ、基本的にそのときあるもので作っているので、実は決まったレシピはありません。
デコさんとさっちゃんが、レトルトカレーにブラウンズフィールドらしさを出すにはどうしたらいいだろう?と考えたときに、生まれた案が、
ブラウンズフィールドの調味料を使うこと
自家栽培の大豆を入れること
でした。
ブラウンズフィールドのカレーに決まったレシピはありませんが、味噌や醤油、酵素ジュースなどの自家製調味料と大豆を入れて作ることが多いです。
自家製の調味料と大豆が、めちゃくちゃ美味しいので、それを使って作るブラウンズフィールドのカレーは、いつもめちゃくちゃ美味しいです。
レトルトカレーの材料について、他にも様々なアイディアが生まれました。
野菜は、皮ごと使う。角切りとペーストの両方を入れ、濃厚かつ食感も楽しいカレーにする
ブラウンズフィールドの近くの農家さんの無肥料無農薬野菜や有機野菜を使う(できれば規格外野菜を使い、廃棄野菜に悩む農家さんを応援したい!) etc...
デコさんとさっちゃんが試作してくれたカレーの試食会には、達さん、マチネさん(中島デコさんの次女であり料理人)、私も参加ました。
流石、デコさん、さっちゃん!とっても美味しいカレーでした!
ですが、「レトルトカレーにすることを考えると」という視点で意見を出し合いました。
もっと旨味、コクがあったほうが万人受けしそうだね。
多くの人に食べてもらいたいから、辛味抑えてみようか。
具材は、このくらいの大きさで食感をしっかり感じられるのがが良いよね。
などなど。
様々な意見が出ました。
出た意見を参考に、試作と試食を繰り返しました。
石井食品との打ち合わせ
レシピが出来上がったところで、石井食品の石井さん、石井食品の商品開発チームの皆さんと打ち合わせ、試食会を行いました。
デコさんとさっちゃんのレシピで作ったカレーは、石井さんからも、商品開発チームの皆さんからも大好評でした!
打ち合わせのハイライトを少しご紹介します。
まず、食材の食感や味についてですが、
できる限り食材の食感や味を残したカレーを作っていただくことになりました。
石井食品さんでは、美味しさを損ねないように調理の温度と時間を調整し、
美味しい、かつ、長期保存ができるレトルト食品を作っているそうです。
お野菜がしっかりと感じられるレトルトカレーは、嬉しいですよね◎
また、れんこん、人参、ごぼうなどの皮ごとでも食べられる野菜は皮ごと使っていただくことになりました。
マクロビオティックの基本の考え方に「一物全体」というものがあります。
これは、「食材を丸ごといただく」という意味です。
食材は、丸ごとひとつでバランスがとれており、皮にも栄養があります。そのため、丸ごといただくことでからだのバランスもとれるのです。
レトルト食品や冷凍食品、コンビニ弁当などに使われている野菜は、皮が食べれる野菜でも皮が剥かれていたり、お米も精米されている場合がほとんどです。(もっと言えば、漂白した野菜を使っている場合もあります。恐ろしい。。)
「お野菜ゴロゴロまかないカレー」は、食事を作る暇がなくてコンビニ弁当を食べざるを得ないという方にも是非知ってもらいたいレトルトカレーです。
また、今回、生産量の不安定さや石井食品さんが定める材料の基準にブラウンズフィールドの調味料が当てはまらないことなどが理由で、
ブラウンズフィールド産の大豆と、自家製の調味料は、使わないことになりました。
しかし、できる限りオーガニックの食材や美味しい調味料でレトルトカレーを作っていただいています。
商品サンプル試食
石井食品さんとの打ち合わせから約1か月後、商品サンプルが届き、達さんとデコさん、さっちゃんを含む数人で試食会を行いました。
レトルトカレーをみんなでぱくり。まず出た感想が
「ブラウンズフィールドを感じる!美味しい!」
でした。
野菜や豆の食感もしっかり残っています。
レトルトカレーを食べて、ブラウンズフィールドを感じられるって凄いなあ!
と、私はかなり感動ました。
再現度ばっちりなレトルトカレーですので、ブラウンズフィールドに足を運べない方にも、ブラウンズフィールドの美味しさを体験してもらえると思います。
カレーに使うれんこんについて
今回、カレーの発売がこのタイミングになったのは、れんこんの収穫時期に合わせたからでした。
れんこんは、千葉県長生郡長南町にて自然栽培でれんこんを育てている細田みきさんのものを使っています。
みきさんは、農薬や肥料は一切使わず、草や虫たちを仲間に、れんこんを栽培していらっしゃいます。
みきさんの蓮田は、いるすべての生き物たちのなかで、邪魔な者は一人もいないし、みんなが仲間なんです。
私はみきさんの蓮田が大好きで時たまお手伝いをさせてもらっていますが、いつもすごく楽しくて、自然と笑顔が溢れます。
それはきっと、蓮田にいるすべての生き物たちが仲間であり、みんながいきいきとしているからだろうなと思います。
みきさんが愛情をたっぷり注いで作っているれんこんは、本当に本当に美味しいです。
レトルトカレーの今後
達さんが畦風を立ちあげた背景の一つにこんな思いがあります。
「有機栽培や無肥料・無農薬栽培では規格外で出荷できないものや廃棄になってしまうものが多い」と知り合いの農家さんから聞いてきました。私は耕師として講座を運営しながら、そのような野菜を食材に安心安全な商品をつくり、フードロスを減らしながら持続可能な循環社会に貢献したいと思っています。
(引用元:https://www.azekaze.com)
今の段階では、レトルトカレーに使用した野菜や調味料の多くは、石井食品さんに仕入れていただいているものです。
しかし、今後少しずつ、達さんに繋がりのある農家さんや、達さん自身の畑の野菜、規格外野菜などを使えるような企画を進めていく予定です。
私は、近い未来に、レトルトカレーの材料として、ブラウンズフィールド産の大豆を使えたらいいなあと思っています。
昨年、ブラウンズフィールドでは大豆の収穫量が少なかったですが、今後、売れるほど収穫出来る年があったら、レトルトカレーに使えることになるかもしれません。
これから畦風の活動も楽しみにしていてください。
最後まで本記事を読んでいただき、ありがとうございます。
是非是非「お野菜ごろごろまかないカレー」、食べてみてくださいね。
沢山のひとに楽しんでいただけますように!!!
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