こんにちは、畦風ライターのそりちゃんです。
まずは近況報告(いらないか笑)
8月末から9月にかけて、夏休みを取って、
岩手県の耕師しゅんくんのところ
岡山県の耕師早川さんのところ
高知県の笹のいえ(中島デコさんの長女家族のところ)
に行っていました。
こどもたちと一緒に遊んだり、
川遊びをしたり、
料理をしたり、
畑のお手伝いしたり。。
めちゃくちゃ楽しかったーー!
子どものことや、畑のこと、料理のことなどたくさんの学びがありました。
旅でお世話になった皆さんに大感謝です。
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セミナーの報告ブログでは、達さんがセミナーをやっている4会場のうち、私が参加している2会場
ブラウンズフィールド
たまる食堂
のセミナーの内容を書いています。
ブラウンズフィールドでは、日々のセミナー畑管理、セミナー当日の食事作りなどを担当しており、
たまる食堂では、セミナー当日の達さんのアシスタントをしています。
9月のセミナーの内容
「秋冬野菜の定植と生育不良対策」
でした。
秋冬野菜の定植と種蒔き
8月頭に種を蒔いた、キャベツやブロッコリー、白菜は、約1か月ほどたち、本葉が5~7枚出ている状態です。
今回のセミナーでは、その冬野菜たちの苗を畑に定植しました。
また、大根、人参などの種まきもしました。
種まきの方法は、野菜によって違います。
ばらまきと言って、ばらばらにまく野菜、
筋まきと言って、点描で線を描くようにまく野菜、etc
まき方の違いは、
植物が実をつけて、種ができ、それが自然と土に落ちるときに、どのように落ちるかからきています。
種が弾ける野菜は、自然とバラバラに広がるのでばらまきにし、
花が茎に密集して付き、種ができたら茎が折れて倒れ、種が茎についたままぼとりと落ちる野菜は、密集したまま土に落ちるので、筋まきにします。
夏野菜の種採りと種の話
また、夏野菜の種採りも行いました。
種は、種屋さんで購入することもできますが、一度育て始めたら、自分で種を採って保存し、次の年にまたまいて、というように種を繋ぎ続けることが可能です。
今回実践したのは、トマト、きゅうり、ゴーヤの種採りです。
種を採る実の選び方や、実を切って種を取り出すときの注意点、洗うときの注意点などを学びました。
種採りは、私にとって、作物を育てる工程の中で特に好きなことのひとつです。
種一粒から、何十倍、何百倍の種を作る植物たちのエネルギーに感動します。
自分がまいた種から、種をとって、また種をまくという循環、なんだかワクワクしませんか?
現在、慣行栽培では「F1種」といって実質種取りができない野菜が作られています。
F1種の野菜は、大きさや収穫時期がそろっていて、病気に強くなるように種屋さんが品種改良して作った種なので、大量生産、大量出荷に向いているのです。
しかし、このF1種の野菜の品質がそろうのは1回だけです。
F1種から採った種をまくと、野菜の品質がバラバラになるのです。
また、最近では、種採りがそもそもできない「雄性不稔」のF1種が作られています。
「雄性不稔」の野菜は、お花が咲いてもおしべが付かないので、その野菜からは種取りができません。
F1種を作る過程において、おしべがあると不都合であるため、そもそもおしべがつかない野菜が作られるようになりました。
F1種を使っている農家さんは自家採種はせずに、毎年種屋さんから種を買って野菜を作っています。
セミナーでは、「F1種」ではなく、「固定種」、「在来種」の種を使っています。
種は、自分が育った環境を記憶します。
自家採種を続けることで、その地の土、気候などに合った種を「固定」していくことができるのです。
よりたかさんが以前、お話会で
「お金は使ったら減るけど、種は使ったら増え続ける」
とおっしゃっていました。
種を増やし、次の年には収穫を増やすことができます。
種は、周りの人とシェアしたり、お互いに持っている種、持っていない種を交換したりすることもできます。
もし、種を買う場合は、
ホームセンターや、100円ショップで買える種のほとんどはF1種なので、
「野口のタネ」や「たねの森」など、固定種の種を扱っている種屋さんで買ってみてください○
BF畑の収穫とセミナーごはん
今年のBFの畑は、あまり夏野菜の生育が良くなく、収穫量も少なく、今までのセミナーでは、ほとんどの野菜を買っていました。
でも!嬉しいことに!今回は畑で数種類の野菜が収穫出来たので、じゃがいも以外野菜は買わずにごはんを作りました。
本当に嬉しい!!
収穫できたのは
ゴーヤ
きゅうり
とうがん
なす
ピーマン
ししとう
紫蘇
四角豆
おくら
バジル
でした。
夜ごはんは、
なすカツ(畑のなすに衣をつけるだけのシンプル料理。トロトロうまうま)
ゴーヤのフリット(ゴーヤは揚げると種まで美味しくいただけます)
じゃがいもとドライトマトとバジルのペペロンチーノ(岡山の早川さんから頂いたトマトを使いました)
きゅうりと冬瓜のえごま和え(岡山に一緒に行ったゆきが早川さん宅で作っていた料理のアレンジ)
紫蘇巻き(岩手で教えてもらった東北の郷土料理。味噌、胡桃、胡麻、甘酒などを紫蘇で巻いて揚げます)
くるみごはん(岩手で教えてもらった郷土料理。お醤油も入れて炊きました)
黒にんにく(岩手で教えてもらいました。6月にBFで採れたにんにくを使い、2週間かけて作りました)
豆腐(デコさんのワークショップで作りました。BFの大豆と、BFで海水を焚いて作ったにがりで)
冬瓜と四角豆の塩麹スープ
朝ごはんは、
納豆(デコさんのワークショップで作りました!納豆菌は松葉で。蒸した納豆に松葉を一緒に入れて発酵させました。)
納豆腐(岡山で教えてもらった料理。納豆と豆腐を混ぜるだけで豆腐がクリームチーズのようにクリーミーに!)
おから煮(おからは豆腐の副産物ですが、豆腐がおからの副産物かな?というくらいたくさんおからができます。)
らっきょう漬け(7月のセミナーで漬けたもの。美味しくできていました)
炒り玄米のおかゆ(玄米を1時間ほど炒ってからおかゆにしています。香ばしくて美味しいです。)
ハラペーニョ味噌(参加者のめぐみさんが持ってきてくれたハラペーニョで作りました。辛旨)
味噌汁(豆腐を固めるときにできる豆腐の汁を入れました。旨味たっぷりで美味しいです)
出来る限り畑のものをたくさん使い、夏休み旅での学びもたくさん取り入れたごはん。
大好評でした。
セミナー全7回内容
10月は、最後の講座です。
セミナーは連続講座ですが、単発の参加もを受け入れいていますので、気になる方は私までご連絡ください↓
私のDMへどうぞ。
■全7回スケジュール(ブラウンズフィールドの場合)
[第1回] 3月
座学 : 自然の原理原則
実践 : 春夏野菜の苗作りと土の見方
[第2回] 4月
座学 : 畑設計と作付け計画・土の見方
実践 : 畑設計と土づくり
[第3回] 5月
座学 : 苗定植と種まき・微生物の世界
実践 : 苗定植と種まき
[第4回] 6月
座学 : 夏野菜の管理方法とコンパニオンプランツ
実践 : 夏野菜の管理方法とコンパニオンプランツ
[第5回] 7月
座学 : 夏野菜の管理、病気と虫対策
実践 : 夏野菜の管理、病気と虫対策
[第6回] 9月
座学 : 畑の借り方と認定農家のメリット
実践 : 秋冬野菜の定植と種まき・夏野菜の種採り
[第7回] 10月
座学 : 年間通してのまとめと質疑応答
実践 : 秋冬野菜の管理・冬の準備
達さんがセミナーを行う会場
◆ブラウンズフィールド(千葉県いすみ市岬町桑田 1501-1)
講師:岡本 よりたかさん & 佐川 達也
主催者:ブラウンズフィールド
開催日:第2土曜日、日曜日
●3月9.10日・4月13.14日・5月11.12日・6月8.9日・7月13.14日・8月お休み・9月14.15日、10月12.13日
(全7回)
◆たまる食堂(千葉県長生郡長南町豊原1052-1)
講師:佐川 達也
主催者:西本 かおるさん
開催日:第2火曜日
●3月12日・4月9日・5月14日・6月11日・7月9日・8月お休み・9月10日・10月8日・11月12日
(全8回)
◆とのづか農園(埼玉県杉戸町堤根1035-1)
講師:佐川 達也
主催者:外塚 博圭さん
開催日:第3火曜日
●3月19日・4月16日・5月21日・6月18日・7月16日・8月20日・9月17日・10月15日
(全8回)
◆地球のしごと大學(千葉県佐倉市直弥付近)
講師:岡本 よりたかさん & 佐川 達也
主催者:地球のしごと大學(循環型農業学部)
(萩谷 祐介さん・田沼 郁恵さん)
開催日:第2金曜日・第3土曜日
※岡本よりたかさん講師日は第2金曜日
●3月16日・4月12日・5月18日・6月7日・7月20日・8月17日・9月21日・10月11日・11月16日
(全9回)
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